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日本独特の自動車規格である軽自動車ですが、「なぜトランスミッションにこぞって『 CVT(無段変速車)』を採用するのか?」について記事を書いていきたいと思います!
一昔は、トルコンATが主流でしたが今や殆どの軽自動車 がCVT(無段変速車)を搭載しています。
何故ここまで普及したのでしょうか….?
そもそも軽自動車とは
現在の軽自動車の規格は、以下表の三輪および四輪自動車
排気量 | 660cc以下 |
---|---|
長さ | 3.4以下 |
幅 | 1.48m以下 |
高さ | 2.0m以下 |
日本の道路事情に合わせたスマートな自動車ですね。
30年前は、普通車が当たり前で、軽自動車はみっともない乗り物だったそうです。
現代では、日本を走る自動車の約40%程が軽自動車と言われています。
自動車税も安く、取り回しがし易い為、上記の様な割合になっていると考えられます。
『CVT(無段変速車)』とは
CVTとは「コンティニュアス・ヴァリアブル・トランスミッション」の略で、直訳すると「連続可変トランスミッション」または「無段変速機」という意味です。
MTの様に自分でミッション操作することはありませんので、AT車両の分類に位置しますが、トルコンATやDCTなどとは機構が異なります。
無段変速機と言われる通り、一般的なCVTは歯車(ギヤ)が存在していません。
2つの滑車(プーリー)の幅を変えて、ベルトやチェーンを通じて動力を伝える仕組みです。
「ベルト式」、「チェーン式」、「トロイダル」など複数タイプに分かれます。
「歯車(ギヤ)を変更する」という概念がない為、スムーズに加速し、走行できるのが魅力です。
その代わり、トルクのあるエンジンには不向きなトランスミッションです。
ベルトやチェーンが滑ってしまい、エンジン本来のトルクが発揮できないからです。
ですので、2.5L(2500cc)以上の排気量の車両にはCVTは比較的に採用されません。
何故『CVT(無段変速車)』を採用しているのか
その1
ギヤのあるATに比べて、燃費が良くなるということです。
上記にも記載させて頂きましたが、ベルトやチェーンがいつでも最適な回転数を選択できるので、エンジンの動力を効率よく伝達し、その結果として燃費の向上が見込めます。
その2
ギヤのあるAT車よりも更にスムーズに適切な回転に合わせることができる為、従来のギアのあるATの様に変速ショックと言うものが全く存在しません。
変速する必要がないと言うことは、ギヤの変速によって起こるタイムラグや不快なショック等を感じません。
その3
一昔は、ギアのあるATよりCVTの方が高価でした。
技術的な進歩もあり、今までのAT車よりも安価に製造・販売がしやすくなるため、車両価格が抑えられ採用しやすくなっています。
軽自動車のパワーやトルクでしたら、高級車に採用する様な多段階ATを採用する必要はありません。
安価に量産して数を売ることで軽自動車の価値を保っています。
最後に
何故、海外では採用されないCVTを日本の軽自動車は率先して採用しているのかが理解して頂けたと思います。
日本独自の4輪自動車規格で、ミッションも日本ならではのCVT。
狭い日本だからこそ生まれた独自の文化なのかも知れません!
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